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修正依頼と仕様変更を、どう分けて伝えるか

株式会社ファストコーディングで営業を担当しています長谷川と申します。お客様とお話ししていて気づいたことや、制作を依頼する際に知っておいていただきたいことを書いております。

以前の修正工数についての記事で、「ボタンの色を変えるだけなのですが、今日中にできますか?」というご相談をご紹介しました。

画面で気になったところを、早く直してほしい。発注する側からすれば、まず伝えたいのはそのことだと思います。最初から、これは不具合で、こちらは仕様変更、と分けられるとは限りません。

私も、依頼する方に分類まで済ませていただく必要はないと考えています。ただ、何と比べて違うのか、どのような表示にしたいのかが分かると、制作側と話を進めやすくなります。

今回は、修正依頼に何を添えるとよいかをお話しします。AIを使う制作でも、どの仕様を基準にするかは、先に揃えておきたいところです。

まずは、決めていた内容と今の画面を並べる

仮に、お問い合わせ画面の確認をしているとします。送信ボタンは青色と決めていたのに、確認環境に反映された画面では灰色になっている。この場合、制作側へ何を伝えるとよいでしょうか。

私なら、色の指定に加えて、どの画面を、どの状態で見たかを添えます。入力前なのか、必要事項をすべて入力した後なのか。同じボタンでも、見る条件が違うと話がかみ合わないことがあります。

例えば、次の情報を一緒に送る方法です。

  • 確認したページのURLと、確認環境の更新日や版
  • 比較しているFigmaや仕様書の版と、該当する箇所
  • 使用した端末・ブラウザと、その表示になるまでの操作
  • 期待する表示と、実際の画面がどう違うか

これが分かれば、実装が合意した仕様と違うのか、別の版を見ていたのかを調べる手掛かりになります。画像に印を付ける場合も、URLや操作を添えると、制作側が同じ状態を確かめやすくなります。

すべての情報が揃ってから送る必要はありません。分からない欄は、そのまま分からないと伝えてください。私は、調べ方を考えて依頼が止まるより、確認できていることから共有していただく方がよいと思っています。

決まっていないことを、すぐに追加要望と決めつけない

先ほどのボタンで、入力前の色は決まっていても、送信中の表示が決まっていなかったとします。画面を見て初めて気づくこともあります。

そこで、最初の資料に書かれていないから追加変更です、と話を進めるのは早いと思います。別の資料や打ち合わせで決めていたかもしれません。まず、どこまで合意していたかを一緒に確認したいところです。

同じ画面の依頼でも、確認の入口は次のように分かれます。

画面を見て気づいたこと制作側と最初に確かめること
青色と決めたボタンが、同じ状態で灰色になっている合意した版と確認環境、表示の再現条件
送信中の表示が、参照した資料に見当たらないほかに決定事項があるか。なければ、文言や操作の扱いをどう決めるか
入力後に、内容を確認する画面を新しく挟みたい当初の対象に含まれていたか。追加する場合、画面と動作がどこまで変わるか

この表は、相談の順番を整理する例です。費用や契約上の扱いは、依頼内容と合意条件を確認して個別にご案内します。

特に、未確定の内容と、新しく実現したくなった内容は、分けておくと相談しやすくなります。決まっていない部分を、AIや制作担当者の推測で埋めないためでもあります。当社のご依頼の流れでも、デザインだけでは判断できない仕様は、制作中に確認する工程を設けています。(*1)

新しい希望は、変えたい理由と一緒に伝える

確認画面を挟みたいという希望にも、理由があるはずです。入力の間違いに気づいてほしいのか。送る前に、内容を落ち着いて見直してほしいのか。

私は、実現方法だけでなく、この理由も共有していただきたいと考えています。理由が分かれば、確認画面の追加を含め、どこを変えると目的に近づくかを制作側と相談できます。

例えば、先ほどの希望は次のように記録できます。

項目記入例
変えたい理由入力した内容を、送る前に見直してほしい
現在と希望の違い現在は入力画面から送信する。希望は、確認画面を挟んでから送信する
対象として考えている画面お問い合わせの入力画面、確認画面、送信後の画面
制作側に確認したいこと戻って修正する操作や、入力値の保持を含めた対応範囲
日程の希望今回の公開までに必要か、公開後の対応でもよいか

ここまで書ければ、画面を一つ増やすという依頼だけでは見えない確認事項も共有できます。技術的に何を変えるかや、影響する箇所の調査まで、発注側で済ませる必要はありません。

当社では、制作中の仕様変更やページ追加について、変更前に対象範囲を確認し、費用や日程への影響をご案内します。(*2) 希望する公開日に間に合わせたい場合も、今回必要な範囲と、後から対応できる範囲を相談して決めていきます。

対応後は、変更した画面だけでなく、合意した影響範囲も確認します。直したという報告だけで終わらず、依頼した表示や動作になったかを確かめます。当社の品質工程でも、AIと人の作業をつなぐAIMESで、修正と再確認の状態を管理しています。(*3)

分類に迷う依頼も、そのままご相談ください

修正なのか、仕様変更なのか。依頼する前に判断に迷う場合は、無理に名前を付ける必要はありません。

何を基準に見ているか。今の画面と希望はどう違うか。なぜ変えたいのか。この三つが分かるだけでも、相談を始める材料になります。

私がお勧めしたいのは、依頼の一覧を完成させることより、決まっていることと、制作側へ聞きたいことを分けて共有することです。費用や日程に影響がある場合も、確認する内容が見えていれば、次の判断を相談しやすくなります。

進行中の案件で気になる点があれば、現在の仕様と修正したい内容を添えて、ファストコーディングへご相談ください。御社で判断に迷っている点も含めて、確認する順番から一緒に整理できればと思います。

参考情報

*1 AI駆動HTMLコーディング代行 ご依頼の流れ

*2 AI駆動HTMLコーディング代行 よくある質問

*3 AI駆動HTMLコーディング代行 品質への取り組み