ディレクション
投稿日:

納品前に「誰がOKを出すか」を決めておく

株式会社ファストコーディングで営業を担当しています長谷川と申します。お客様とお話ししていて気づいたことや、制作を依頼する際に知っておいていただきたいことを書いております。

以前の制作会社との付き合い方の記事で、マーケティング部門は動画を入れたい、広報部門はページを軽くしたい、という場面をご紹介しました。

どちらの要望にも理由があります。動画で商品の魅力を伝えたい。ページを軽くして使いやすくしたい。窓口の方からすれば、どちらかを簡単に退けるわけにもいきません。

このような社内の判断は、納品前の確認にも関わってきます。デザイン担当が見て問題なくても、掲載内容を決める方や、公開後に更新する方の確認が残っていることがあります。

私がお勧めしたいのは、制作を依頼する前に、誰が何についてOKを出すかを分けておくことです。今回は、確認を取りまとめる方の負担も含めて、お話ししたいと思います。

窓口の方が、すべてを判断する必要はありません

制作側から確認をお願いするとき、連絡先は窓口の方お一人でも、判断できる範囲はそれぞれ違います。

余白や改行がデザインの意図に合っているか。商品名や掲載条件に間違いがないか。CMSから更新したときに、運用担当者が困らないか。同じ画面でも、見る方によって気になる点は変わります。

窓口の方が、すべての専門的な判断まで引き受けるのは大変です。私は、社内の誰に何を見てもらうかが分かるだけでも、確認をお願いしやすくなると考えています。

例えば、確認する役割は次のように整理できます。御社の体制に合わせて置き換えてみてください。

確認する内容確認役の例判断すること
デザインデザイナー・ブランド担当余白、改行、表示順が意図に合っているか
掲載内容と動作業務担当・ディレクター商品情報、リンク先、表示条件に問題がないか
更新業務(依頼範囲に含む場合)サイト運用担当入力方法と、更新後の表示を扱えるか
回答の取りまとめ発注窓口指摘を集約し、未決事項を誰に確認するか

同じ方が複数の役割を兼ねても構いません。デザインは確認済み、商品情報は回答待ち、と分かれば、次にどなたへお願いするかが見えてきます。

当社のAI駆動HTMLコーディング代行でも、実装担当とは別の専任QC(品質確認の担当)が、合意した範囲を検査します。Figmaとブラウザ表示の比較や、修正後の再確認も行います。(*1 *3)

そのうえで、掲載内容や御社の運用方針は、発注側で判断していただく必要があります。制作側の検査と社内の確認を合わせて考えておくと、何が残っているのかを共有しやすくなります。

代表ページのOKを、全ページのOKにしない

もう一つ、先に分けておきたいのが、確認する段階です。

当社のご依頼の流れでは、代表ページや共通部品の実装基準を確認し、制作中の仕様確認を経て、最後に対象ページや修正結果を見ていただきます。(*2)

仮に、商品一覧ページを追加するとします。最初は商品カードの画像比率や見出し、スマートフォンでの並びを確認します。ここで基準が決まれば、ほかの商品にも展開しやすくなります。

ただ、その段階で全商品の名称や掲載内容まで確認し終えたとは限りません。実際の商品情報を入れた画面では、長い名称や画像がない場合の表示も、合意した範囲で確認します。

私なら、確認をお願いする際に、今回どこまで判断していただきたいかを添えます。例えば、次の三つです。

  • 今回は、代表ページの基準を確認する段階なのか、最終成果物の確認なのか
  • どのページや表示状態を、何と比べて見ていただきたいのか
  • 今回は判断しない項目や、別の担当者へ確認する内容は何か

確認する方も、目的が分かれば見るべき箇所を絞れます。最初にOKを出したのに、なぜまた確認が必要なのか、という行き違いも減らせます。

指摘を集めた後の、判断の行き先を決める

冒頭の動画と軽量化の話も、両方の要望を制作側へ送るだけでは、どちらを優先するかは決まりません。

窓口の方にお願いしたいのは、社内の判断をまとめていただくことです。決め切れないものは、何が未決で、どなたの回答が必要なのかも一緒に伝えていただけると助かります。

先ほどの商品一覧の例なら、長い商品名がスマートフォンで切れてしまうという指摘は、次のように記録できます。

項目記入例
対象商品一覧ページ・第2確認版
指摘スマートフォンで長い商品名が途中で切れる
期待する表示商品名を最後まで読める
判断する担当表示はデザイン担当、名称の正しさは業務担当
対応状況制作側の修正後、社内で再確認する

制作側が直したことと、社内で見直して問題がないと判断したことは、分けて残します。返答がない項目を、確認済みにしてしまわないことも大切です。

私は、指摘の件数だけでなく、次に誰の回答を待っているかが分かる記録をお勧めします。窓口の方が毎回状況をたどり直さずに済みますし、制作側も次の作業を相談しやすくなります。

確認担当の予定も、制作日程と一緒に押さえておいてください。対象の量や社内の判断に必要な期間は、案件ごとに違います。回答が必要な時期を、早めに相談しておくことが大切です。

社内の確認体制も、まずはご相談ください

AIを使うことで制作が進んでも、御社の商品や運用についての判断まで、自動で決まるわけではありません。

誰に何を確認してもらうか。今回どこまでOKを出すか。残った判断はどなたへ戻すか。この三つを先に整理しておくことをお勧めします。

最初から担当表を完成させる必要はありません。社内で確認が必要な部門や、判断に時間がかかりそうな内容が分かるだけでも、進め方を相談する材料になります。

当社の確認のタイミングは、AI駆動HTMLコーディング代行のご依頼の流れでもご案内しています。社内確認に不安がある場合は、御社の制作体制と希望納期を添えて、ファストコーディングへご相談ください。制作側の検査と御社のご確認を、どの段階で組み合わせるか、一緒に整理できればと思います。

参考情報

*1 AI駆動HTMLコーディング代行 品質への取り組み

*2 AI駆動HTMLコーディング代行 ご依頼の流れ

*3 AI駆動HTMLコーディング代行 よくある質問