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<大公開>コーディング代行会社のメリットデメリット、上手な使い方とは

コーディング代行専業として、かれこれもう10年以上毎日コーディングを作っているのが弊社、ファストコーディングです。
そんな中「それはコーディング代行に依頼した方が早いのに・・・」とか、逆に「こういうプロジェクトは社内でやった方がいいのになー」みたいな、コーディング代行をうまく使いこなせていないお客様に出会うことがあります。
もちろん上手にお使いのお客様もいて、その違いってなんだろう、コーディング代行のメリットデメリットって何なんだろうって
今更ながら自分たちで考えてみました。

<メリット>

(社内にコーダーさんがいない場合)餅は餅屋に任せて、社内のスタッフはより得意なところを担当する

コーダーが社内にいない場合に、デザイナーやエンジニアがコーディングも兼務している、という話はちょくちょく聞きます。
しかしながら、簡易なHTML制作や修正ならまだしも、サイト全体の制作や複雑な動きの仕様/CMS/フォームシステムとの連動等を行うのであれば、やはり専門業者に任せた方がミスも無く品質も安心でき、結果的に安く済みます。
デザイナーさんはデザインに、エンジニアさんはシステム設計や開発、という各分野で各々のスキルを発揮する方が、全体的な最適化につながって早く安くなるものです。

また一口にコーディングといっても、その品質の定義は結構複雑です。
今の時代マルチデバイスですので、どんなデバイスでユーザが見るか分からないし(=どんなデバイスでも崩れてはいけない)、表示速度が遅ければ
ユーザの離脱やSEOの品質を下げてしまうため、ただHTMLやCSSを書くのではなく、より「効果のある」HTMLやCSSを制作しなければなりません。

このあたりは日進月歩で変わっていく世界ですので、常に最新情報をキャッチアップするのも一苦労です。
ある程度の規模があれば、やはり「餅は餅屋」でコーディング代行会社に頼んでみるのがベストだと思います。

(社内にコーダーさんがいる場合)プロジェクトの規模感、ページ数の多さで社内か社外のコーディング代行会社の利用にするかを決める

コーダーが社内にいる場合は、なるだけ社内のコーダーで作業をする方が、外部へ支払うコストを削減できて効率的、と考えると思います。
しかしながらこの考え方も、ひとえに「プロジェクトの大きさ」による、と言えるのではないでしょうか。

社内のコーダーに空きがあったとしても、それは緊急のプロジェクトや、急な修正の対応を行うために確保しておくという考え方もあります。
また規模が大きいプロジェクトの場合は、複数の人間でまとめて素早く対応する方が結果的にコストも抑えられる場合もあります。
例えばパターンが決まっているページを大量に作成する、パーツ集が既にある場合にそのパーツを使った複製をする。並行して進めてスケジュールを短縮しなければならない等、
上手に社内と社外を使い分けていらっしゃるディレクタ様もいらっしゃいます。

デザイン制作とコーディング制作を並行して進める場合はコーディング代行に任せた方がいい

WEB制作になると最初に企画やデザインフェーズがあり、その後構築フェーズとしてコーディングやCMS開発、サーバ設置等が進んでいきます。
しかしながらデザインフェーズと構築フェーズを同時に、なんてこともありませんか?たぶん結構ある話ではないかなと思います。
こういった場合、これは断言できますがフェーズを2つの会社で並行するのが「成功する秘訣」です。


「なんで?」と思われるのではないでしょうか。社内にリソースがあるなら、社内で全部やればいいじゃないか、とも思われると思いますが、実際弊社に依頼いただいたお客様の声をお借りすると、
社内で並行して作業を進める場合は色々問題が起きるそうです。


例えばよく聞くのが「デザインが途中で変わったときに、コーディングも併せて変えなければならない」場合です。この場合、通常のコーディング制作と並行して、今まで作ったコーディングの修正も行わなければなりませんが、同じコーダーさんが両方の仕事を並行する、というのはなかなか大変なものです。細かい表示確認や、修正による他のページへの影響が出ていないかの確認を、新規のコーディング作業と並行するのは至難の業、と言えます。


コーディング代行会社には、修正専門のチームや品質管理チームがコーディング制作チームとは別になっていることが多いと思います(弊社がそうです)。ですので、途中のデザイン変更もやりやすく、またスピードも速いことが多いです。
社内はあくまで仕様の変更に対する企画やデザイン変更に注力し、その結果を随時外部のコーデイング代行会社に渡していく、この業務の流れがプロジェクトを成功させる秘訣だったりします。

最新のWEBサイトの作り方を知っているかどうか

WEBサイト制作を企画する時、見た目やデザインに関わる部分はデザイナーさんと協議しても、それをどうやって実装するのかが分からないことは無いでしょうか。
流行りのデザインや、同業他社で気になるアニメーションやサイトの機能を提案したくても、実際どのぐらい時間がかかるのか、そもそもどうやって作るのかといった部分は、お客様へ提案する前に押さえておかないといけません。
提案してからできませんとは言えないですからね。
そういった流行や最新のサイトの作り方を理解しているのも、コーディング制作を専業にしているコーディング代行会社にならではの特長です。

意外に難しい!?サーバの知識

WEBサイトを作る上でなくてはならないのは、WEBサーバ、です。
世の中にはたくさんのサーバがあり、契約形態やサービスの提供形態の違いでレンタルサーバと呼ばれたり、クラウドと呼ばれたり、SaaSやPaaS等の呼称だったりと、実際なんなの?どれがいいの?と思われるのではないでしょうか。
また価格帯も様々ですし、初期設定が必要なのかどうか、ドメインの設定はどうするのか、WordPressやMovableTypeといったCMSを使うことができるのか、セキュリティはどうなっているのか、、、など、気になることはたくさんあって、各サーバ会社に問い合わせて比較していくのも一苦労ですね。

これもまた「コーディング制作」専業のコーディング代行会社に聞くのが一番ではないかと思っています。
というのも、コーディング代行会社は日々新しいサイト制作や既存サイトの運用を行っており、おのずとたくさんの種類のサーバに触れながら作業を進めています。
サーバによる価格や性能を含めた違いを、日々肌で理解しているのがコーディング代行会社でもあるのです。

制作するWEBサイトの仕様や規模、また制作後の運用の体制も含めた場合に、どういうサーバ構成が必要なのかという点は、プロジェクトを開始する前にコーディング代行会社に聞いてみるというのもお勧めです。

<デメリット>

ちょっとした修正には向かないかもしれない・・・

コーディングのプロ集団であるコーディング代行会社ですが、とはいえ、いわゆる外注さんになりますのでリソースが空いているかどうかで、依頼できるかどうかも決まります。
そんななか、ちょっとした修正であれば、ささっと終わらせてしまいたい!と思うのが常ですが、そういうのを依頼してしまうと割高だったり時間がかかったりすることもあります。

やっぱり隣にいるコーダーよりは、スピードは遅い。。

どうしても外部の会社、になってしまうコーディング代行ですから、同じオフィスで隣にコーダーさんがいるのに比べればコミュニケーションのスピードは落ちます。
ですので急ぎの対応や、日々仕様変更が起きるような状態のプロジェクトですと、なかなかメリットを発揮できないと思います。

デザインも丸投げしたい、となるとコーディング代行会社では難しい

コーディング代行会社は基本的にはコーダーやJavaScriptエンジニア、テスター等が在籍する会社で、UIUXやWebデザインを行うデザイナーやプランナーはいないことが通例です。
ここも逆に言えば「餅は餅屋」で、そういったサイト全体を任せたいとなるのであればWEB制作会社にそのまま全て依頼することが多いようです。

プロジェクトや案件に応じて、コーディング代行を上手に使いこなせば、WEB制作プロジェクトはとても効率的になるんです(なのでコーディング代行の商売をもう10年以上させていただいております。皆様ありがとうございます)。
もしどのプロジェクトで使うべきか分からない!という場合は、お気軽にお電話またはフォームからお問い合わせください!