こんにちは。FASTCODINGデザイナーの七転び八重子です。
2019年、Goole Chromeが検索アルゴリズムのアップデート(BERT)を行いました。これにより検索結果の精度がより向上しました。
Googleの検索精度は年々進化しています。それに伴い、SEOはどう変わったのでしょうか?数年前まで、SEO対策は専門の業者に依頼していましたが、最近はSEOはやらなくてもいいのではないかと放置されてしまう会社も増えてきたように思います。そんな、SEOの動向とこれから抑えて置きたいポイントをまとめてみました。
目次
SEO業者が減ってきている!?
2000年~2010年頃、SEO対策といえば外部リンク施策が中心でした。多くのSEO会社が外部施策を中心にSEO対策を行っていましたし、いかに効果の高い外部施策が打てるかがSEO会社の評価でもありました。ですが、検索順位を決定するロボット(アルゴリズム)の穴を突いて不正に検索順位を上昇させるため、「ブラックハットSEO」や「SEOスパム」などと呼ばれる手法が横行しました。
以前はこうしたスパム的なSEO対策が、比較的かんたんに通用していました。結果、低品質のWebサイトでも強引に上位に表示されました。
しかし、このような好ましくないSEO対策に対処するために、検索エンジン側もさまざまな取り組みを行っています。
その結果、スパムに近いSEO対策を行っていたSEO会社は年々減少を続けています。
1) Googleのスパム対策の強化とアルゴリズム改善
2011年、低品質のWebサイトを上位に表示されにくくするパンダアップデート。続けて、2012年、スパム行為などの不正のあるWebサイトの表示順位を下げるペンギンアップデートが発表されました。また、同年に登場したWebサイト管理サービス「Google ウェブマスターツール(現Google Search Console)」では、スパム行為に対する警告が発信され、検索エンジンからさまざまなペナルティが課せられるようになっています。
それまでグレーだった外部リンク施策ですが、これで完全にブラックな施策になってしまったということでしょうか・・・
2) 外部のリンクを集めれば良いというSEO対策が通用しなくなった?
Googleは公式に検索順位に重要な要因を外部対策である被リンクと発表しています。
つまり、現在も「リンク施策」は有効なのです。
ここで、気をつけるべきポイントが、
「質の高い優良なサイトからのリンクのみを集めることです。」
良質なサイトとは、googleから評価されているサイトのことで、内部対策や外部対策などの基本的なことをきちんと行っている外部リンクです。
では、良質なサイトからリンクを集めるにはどうしたら良いでしょうか?SEO会社に依頼するもの一つの方法ですが、先ずは「より良いコンテンツを地道に作る」必要があります。
良いコンテンツのあるサイトは、関連サイトやブログからリンクを貼ってもらえやすくなります。
3) Googleが推奨するホワイトハットSEO
「ホワイトハットSEO」とは、検索エンジンのガイドラインに沿って、サイトを最適化し、上位表示するための施策になります。
Googleが目指すべきユーザーの利便性を考えた結果となるように設計されたガイドラインで、適切な施策を行う際の重要なポイントがまとめてあります。
・ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
この中ではブラックハットSEOに当てはまるような施策について使用しないように注意喚起が記載されています。
・コンテンツの自動生成
・リンクプログラムへの参加
・クローキング
・不正なリダイレクト
・隠しテキストや隠しリンク
・誘導ページ
・十分な付加価値のないアフィリエイトサイト
・オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
・ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
・フィッシング、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
・リッチスニペットマークアップの悪用
・Googleへの自動化されたクエリの送信
などが挙げられています。
2020年SEO対策でするべき事
SEOと言っても、単に検索順位を上げることだけが目的ではありません。
検索順位を上げ、ネット集客を最大化するのはもちろんですが、サイトを運営する上で重要な指標のひとつが、「コンバージョン率」です。商品・サービスの購入やお問い合わせなど、Webサイトの目標であるコンバージョンを達成することが最終的な目的です。
検索結果ページでWebサイトを上位に表示させることは、あくまで目的に至るまでのプロセスでしかありません。
本当のSEO対策は、検索結果ページでの上位表示、良質なコンテンツから、CTA(Call To Action)の工夫に至るまでのサイト全体の最適化を行うことです。
1) ロボットに好かれるコーディングで作る
SEO対策で、外部リンクやコンテンツを増やしても、検索エンジンのロボットに適切に伝わらないと、効果も半減してしまいます。
コンテンツをロボットが読み易くする為に、セマンティックコーディングや構造化データがあります。
セマンティックコーディング
セマンティックとは、ウェブの情報を、コンピューター自身が理解しやすいように、HTMLタグに意味を持たせることです。セマンティックコーディングされたHTMLの「わかりやすさ」は、例えばCSSや画像表示を無効化すると一目瞭然です。Webサイトが見出し、小見出し、本文とその付録、といった形で定義されていることがわかります。見た目の装飾は一切ありませんが、検索エンジンはこの状態のWebページを見ています。ここから見出しや要約文、ナビゲーション情報などを抜き出して検索結果に表示をしているわけです。
構造化データ
HTML5によるセマンティックコーディングの導入により、検索エンジンは今まで以上にサイトコンテンツを知ることができるようになりました。しかしながらまだ完全とは言えません。HTMLを用いて個々の文や節に意味づけをすることはできますが、ページ全体を要約し、何のトピックについて書かれているかを明らかにすることは困難です。そこで考え出されたのが構造化データです。以前よりmetaタグというものがありましたが、metaというのは、その情報に関する補足情報を意味します。これを用いて、例えばFacebookでシェアされたときの画像はこれにする、このページの作者は誰々である等の、Webページに対する補足情報を追加しようというのが構造化データです。
FASTCODINGでは、上記、セマンティックコーディングや構造化データでの「SEOに強いHTMLコーディング」を提供しております。最近は、コーディングの見直し案件も増えています。
2) CTA(Call To Action)の工夫とテスト
CTAとは「Call To Action」の略であり、サイトに訪れたユーザーに「購入」や「資料請求」「お問い合わせ」など、何かしらの行動を起こしてもらうための要素です。CTAを工夫することで、より高いコンバージョン率を狙うことができます。
CTAは設置する場所を工夫する
・ヘッダー/フッター/サイドバー
・コンテンツ(記事)の途中や直後
・LPのファーストビュー、コンテンツとコンテンツの間
選択肢を減らす
「資料請求」が種類別に5つあっても、ボタンは1個。選択肢が増えるとユーザーが迷います。
テキストを工夫する
ただの「お問い合わせ」より、「〇〇をいますぐ解決!」など、ユーザーの求めるテキストにすると効果的です。
ボタンを目立たせる
ボタンはサイトのベースカラーではなく、アクセントカラーにする、マウスオーバーでサイズやカラーを変えるなど、目立つように工夫します。
ABテストをする
赤いボタンと青いボタン、テキストの違いなどでクリック率がどのくらい変化するかテストしながら、改善していくことでコンバージョンを上げることができます。
3) より良いコンテンツを作り続ける
時間はかかりますが、よりユーザーが求める情報を発信していく他ありません。
コンテンツの情報量ももちろんですが、ブログやニュース記事などで、常に新しい情報を発信していくことも効果的です。
小手先のSEO対策では、持続性がありませんし、仮に検索上位に表示できても、コンテンツに魅力が無ければ、ユーザーは離脱してしまいます。
4) ページスピードを改善する
Googleでは公式ブログで、ページの表示速度はSEOランキングに影響を与えることを明言しており、重要な施策です。
PageSpeed Insights でスピードテストができます。ウェブページのURLを入力するだけで簡単に診断してくれます。
ページスピードを改善する対策の一例
・CSS の最小化
・適切なサイズの画像
・テキスト圧縮の有効化
・複数ページリダイレクトの回避
など、対策項目はたくさんあります。
FASTCODINGでは、ページスピード対策の施策を行なっております。こちらまで「ページスピード対策!貴社のサイトを超高速にします」
スピードテストの指標の見方も紹介しています。
まとめ
SEO対策というと、最近ではコンテンツ重視の記事をよく見ますが、外部リンクもコンテンツと同様に重要な要素であることが分かりました。とはいえ、優良サイトからのリンクを集めるにはやはり、地道に良いサイトを作る以外に無いという事でしょうか。