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2017年終盤の今、常時SSL化を急がねばならない理由<後編>

対応必須の常時SSL化とは<中編>

こんにちは、ファストコーディングです。

ここ数年、WEBサイトの新規立ちあげ時やリニューアルの際の
検討必須事項といえば常時SSL化(HTTPS)

全3回でお送りしているこのシリーズも今回がラスト。
最終回は、常時SSL化の導入方法についてお伝えします!


ところで常時SSLって?

ここまでSSLについて説明してきましたが、昨今話題になっているのは『常時』SSL。
『常時SSL』とは、サイト内のすべてのページをSSL化することを指します。


国内主要企業サイトの常時SSL化(https完全対応)は2017年8月時点で約10%。

アメリカや、ドイツ、オランダといった欧米諸国が50%を上回っていることを考えると
日本では、まだまだ対応が追いついていないのが現状です。

海外に競合企業がある場合は、競合企業に負けないためにも
早めに常時SSL化しておいたほうがよさそうですね。


常時SSLの導入方法

導入するSSLの種類も決まって、あとは移行作業を実行するのみ!
ですが、移行作業もサイトの構成によってはなかなか大変!

以下に、常時SSL化を行う際の主な作業を上げますね。

SSLサーバ証明書の申し込み

まずは、これがないと話が進みませんよね。
証明書の認証レベルによっては、書類の提出をするなど
手間も時間もかかってきます。

ウェブサイトのソースコード最適化

SSLサーバ証明書を発行して、URLにhttpsが利用できるようになっても
ウェブサイトのソースコードで画像やcssなどをhttp://~ではじまる絶対パスで呼び出していた場合や、
内部リンクをhttp://~で始まる書き方にしていた場合は修正が必要です。

このパスの修正作業、WordperssなどのCMSを使っている場合はプラグインを使って
ある程度作業することができるので比較的ラクなのですが、
CMSを使わずに作っているサイトだと本当に大変!

1ページずつ地道にソースコードを確認しながら修正していってください。

sitemap.xmlの記述変更

あたりまえですが、すべてのページがSSL化するので
sitemap.xmlに書かれたページのURLもすべてhttpsに変更しましょう!

canonicalタグの修正or追加記述

運営しているサイトにcannonicalタグ、入れてますか?

canonicalタグは、URLの正規化するためのhtmlタグ。
内容は同じだけど異なるURLのページが複数存在するとき、
『このページが正しいから、こっちをインデックスしてね!』
と検索エンジンにお知らせするものです。

SSL化していなくても記述しておいたほうがSEO的にも良いタグなので
もし、まだ記述していない場合は、この際きちんとこのタグを記述しておきましょう。

.htaccessで301リダイレクト設定

SSLに対応したページでも、移行直後には検索エンジン経由ではhttpのサイトが検索上位に出てきたり
リンクを張ってくれている他サイトからの流入がhttpのサイトになってしまっている場合もあります。

そのため、自動でページがSSLに変更されるように.htaccessで301リダイレクトの設定をしましょう。

.htaccessでHSTS設定

301リダイレクトの設定だけでは、
http⇒httpsにリダイレクトされる途中で攻撃を受ける可能性も!

この問題は、HSTS(HTTP Strict Transport Security)の設定を
.htaccessに記述することで解決できます。

初回のアクセスがhttpでも2回目以降は
強制的にhttpsでのアクセスに切り替わる優れものです。

プリロードHSTSの設定

前述の.httaccessでHSTSの設定をしていても、まだセキュリティ的には万全じゃありません。

だって、2回目以降のアクセスはhttpsになっても、
初回のアクセスはhttpですからね^^;

で、これを解消するのがプリロードHSTSです。

SSL化した自分のサイトのドメインをフォームから登録しておくことで、
ChromeとFirefox、Safariの3つのブラウザからのHTTPアクセスは、初めての場合でも
HTTPSで接続できるようになります。

HSTSとプリロードHSTSについてはこちらのサイトで詳しく書かれています

Search Console(ウェブマスターツール)の設定

http⇒httpsにしてしまうと別のサイト扱いになってしまうようです。
Search Consoleを開いて、新しい設定を追加しましょう。

Google Adwordsなどの広告設定

Google AdwordsやYahooリスティングに広告を出稿している場合、
広告のリンク先や表示URLを修正する必要があります。


さぁ、ここまででSSL化の設定はだいたい完了。
(個別に導入しているサービスは、別途設定変更とかしなきゃいけませんよ!)

ここで、常時SSL化の注意点がひとつ。
SSL化したURLは、すぐに検索エンジンに反映されるわけではありません。
インデックスされるのに時間もかかるし、検索順位が一時的に下がることも!

一時的に落ちたとしても、徐々に元に戻っていくはずなので焦らず待ちましょう。

参考URL

最後に

SSLについていろいろ書いてきましたが、説明するだけでも結構なボリューム!
もちろん、実際に作業を行うと、相当の手間がかかってしまいます。

常時SSL化をしたいけれど、手に負えない・難しすぎる・面倒だ!
そういう場合はプロに任せるのが一番。

WEB業界の最新動向や、SSLについて詳しいWEBディレクターが在籍する
FASTCODINGまでお気軽にご相談ください。

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