おはようございます!株式会社ファストコーディングの働くおかんです。
先日、家族でキャンプに行ったんですが、準備にまる1日かかりました。テントの確認、食材の買い出し、子どもの着替えと日焼け止め、虫除け、タープの予備ペグ……。で、実際にキャンプ場に着いたら、テントの設営は30分で終わったんですよね。「準備のほうがよっぽど大変だったな」って夫と笑いました。
最近、仕事でまったく同じことを感じたので、今回はその話を書きます。
「AIがコード書いてくれるんでしょ? 楽じゃん」
社内でAIを使ったコーディングの話が本格的に動き始めたとき、正直そう思っていました。
AIがHTMLを書いてくれる。人間はチェックするだけ。今まで何日もかかっていたページ制作が、半分の時間で終わる。すごい時代が来たなと。
実際にやってみたら、たしかにAIはコードを書いてくれました。しかも速い。
でも、一番大変だったのは、AIにコードを書かせることじゃなかったんです。
コードを書く「前」の準備がこんなに多いとは
AIにコードを書いてもらうまでに、決めなきゃいけないことが山ほどありました。
たとえば、AIって1つじゃないんですよね。いくつかのAIを使い分けるんですが、「どのAIに何をやらせるか」「どの順番でやらせるか」を最初に全部決めないといけない。
あと、作る人とチェックする人を完全に分ける必要がありました。人間のチームでも「コーダーとQC」は分けますが、AIの場合はもっと厳密に分けるんです。「作るチーム」と「チェックするチーム」を別々に動かして、同時並行で走らせる。
さらに、AIが作業中に「あれ、これどうするんだっけ?」ってなったときの対処法も決めておかないといけない。人間なら隣の席の人に聞けますけど、AIは聞けません。だから、「AIが困ったらここを見てね」という情報の置き場所を事前に用意しておくんです。
そして、人間が「ここでチェックするよ」っていうポイントも、最初に全部決めておく。AIに任せっぱなしにはしない。要所要所で人間が確認する。そのタイミングを事前に決めないといけない。
こういう準備が、実は一番時間がかかったんです。
今までの仕事にも「手順」はあったけど
もちろん、AIを使う前だって仕事の手順はありました。デザインが来たらコーディングして、チェックして、修正して、納品する。だいたいの流れはみんな同じです。
でも、手順と手順の「間」って、けっこう曖昧だったと思うんですよね。「ここまでできたら次の人に渡す」のタイミングとか、「ここはこうしてね」っていう細かいことは、なんとなく阿吽の呼吸でやっていた部分があった。
AIにはそれが通じません。「なんとなく」が一切通じない。全部、明確に決めておかないと動かないんです。
最初はそれが面倒だなと思いました。でも、この「全部決める」という準備をちゃんとやると、実際にAIが動き始めてからはびっくりするぐらいスムーズに進んだんです。
準備がちゃんとしていたら、バグがゼロだった
一番驚いたのは、納品後のお客様からのバグ報告がゼロだったことです。
AIが書いたコードなのに、バグがゼロ。ちょっと信じられなかったんですが、考えてみれば当然かもしれません。
作る人とチェックする人を完全に分けた。曖昧な引き継ぎをなくした。人間がチェックするポイントを事前に決めていた。この「準備」がちゃんとしていたから、問題が起きる前に全部つぶせたんだと思います。
キャンプと同じですね。準備をちゃんとしていれば、現地では楽しむだけ。
「AIを導入する」って、こういうことだった
私がこの経験を通じて一番感じたのは、AIコーディングの難しさって「AIの使い方」じゃないということです。
AIにどういう指示を出すかとか、プロンプトをどう書くかとか、そういうことももちろん大事です。でも、それ以上に大事だったのは、AIが動く「仕組み」のほうでした。
準備さえちゃんとしていれば、AIはちゃんと動く。準備が雑だと、AIも雑な結果を出す。
これって、人間のチームでも同じですよね。仕事の段取りがちゃんとしていれば成果は出るし、段取りが曖昧なままだとトラブルになる。AIだから特別なわけじゃなくて、「段取りの大切さ」がより明確に問われるようになった、ということなんだと思います。
この「仕組みづくり」について、技術的な話はうちの黒田が別の記事で詳しく書いているので、興味がある方はそちらもぜひ読んでみてください。
まとめ
AIコーディングで一番大変だったのは、コーディングそのものではなく、コーディングが始まる「前」の準備でした。
- どのAIに何をやらせるか、どの順番で進めるかを全部事前に決める
- 作る人とチェックする人を完全に分けて、同時に動かす
- AIが参照する情報の置き場所を用意しておく
- 人間がチェックするタイミングを事前に確定させる
この準備さえしっかりやれば、AIはちゃんと動くし、品質もしっかり出る。むしろ、この「仕組み」があるおかげで、人間だけで作っていたときより品質が上がったぐらいです。
AIコーディングや大規模サイトの制作で悩んでいるディレクターの方は、株式会社ファストコーディングのお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

