ディレクション

新人WebディレクターのためのWeb業界用語【初心者用】

こんにちは、ディレクターのせりなです。

Webディレクターになったはいいけど、知らない英単語とか略称が日々社内で飛び交ってて
先輩が何言ってるのかさっぱりわからない・・・

そんな新人Webディレクターの為に、私が社内外でよく耳にする
Webディレクターの為のWeb業界用語をまとめてみました!!

上司との日常会話から、お客様先とのスケジュール調整まで
新人ディレクターには覚えなきゃいけない用語が沢山あります。
早く日常に慣れるためにも、予備知識として覚えておきましょう!

目次
0. Webディレクターとは
1. 日常会話編 ( ASAP / FYI / レギュレーション / アジェンダ / レジュメ / 五月雨式 )
2. マーケティング編 ( ユーザビリティ / UI / UX / KPI / CV / CVR )
3. スケジュール編 ( 工数 / 人日・人月 / リソース / オンスケ / リスケ / あいみつ / コンペ )
4. プロジェクト進行編 ( フェーズ / ペンディング / ローンチ )
5. Webサイト編 ( PC / SP / LP / ECサイト )
6. Webデザイン編 ( フォトショ / イラレ / ワイヤーフレーム / デザインカンプ・デザインラフ )
7. システム編 ( DB / CMS / SSL )
8. 関連リンク


0. Webディレクターとは

ディレクションとは「管理」や「指揮」という意味です。
Webサイト制作に関わるデザイナーやエンジニアのスケジュールを管理し
プロジェクトを滞りなく進行させ、クライアントに成果物を納品するのが主な仕事です。

WebディレクターにはWeb制作だけでなく、Web業界の最新動向や
インターネット全般、SEOなどのマーケティング系の知識も求められます。
会社によって担当する業務の内容はかなり異なる職種です。

関連項目ごとにWeb業界用語も分けてみましたのでご活用ください。


1. 日常会話編

日常会話

ASAP(アサップ)

As Soon As Possibleの略。「なる早で!」って意味です。
例:「この資料、時間がないのでASAPで確認しておいてください」

FYI(エフワイアイ)

For Your Infomation、「参考までに」という意味です。
社内向けにメールやショートメッセージなどで使うフランクな感じです。
「FYI」と書いたあとに相手にとって有益な情報や参考URLなどを書いて送ります。

レギュレーション

「規約・規則」、「ルール」みたいな感じです。
例えばデザインレギュレーションには、1つのWebサイトを作るときの決まり事が書いてあります。
複数人で1つのWebサイロをデザインするとき、統一感をもたせるために
ここの色は赤で、フォント(字体)の大きさは20pxで・・・みたいな認識合わせをする資料です。

アジェンダ

「課題・議題」のこと。会議のゴールを明確化するための議題一覧を指します。
例:「今日の会議のアジェンダです。事前に目を通しておいてください」

レジュメ

「概要」という意味ですが、主に「概要を印刷した書類」を指します。
会議・講演会などで一方的に配られる書類のことです。
例:「これ今日の会議で使うレジュメなので、30部コピーしておいてください」

五月雨式(さみだれしき)

梅雨の雨みたいにだらだらと物事が続く様を言います。
一括でドカン!じゃなくてちょこちょこくること。ネガティブな感じです。
例:「このプロジェクト、デザイン入稿が五月雨式になります。」


2. マーケティング編

マーケティング

ユーザビリティ

利用者にとっての「使いやすさ」「使い勝手」「効率の良さ」のこと。
“ユーザビリティが高い”=直観的で使いやすいという意味です。
よくWebサイトの右下にある”ページトップに戻るボタン”なんかも
ユーザビリティを考慮された作りのためのシステムですね。

UI(ユーアイ)

User Interface(ユーザインターフェイス)の略で、インターフェースとは「境界」「接触面」のこと。
サービスにおいてユーザが操作する画面表示形式、またその操作感を指します。
デザイン的な側面が大きいので、デザイナーの腕の見せ所です。

UX(ユーエックス)

User Experience(ユーザエクスペリエンス)、「ユーザ体験」のことです。
ユーザがある製品やサービスを利用したときの体験や感想だけでなく
その後に得られる満足感などの”ユーザ体験全体”を指します。
単なる性能や機能だけでなく、実現したいことを楽しく
心地よく実現できるかという体験に価値を求める考え方です。

KPI(ケーピーアイ)

Key Performance Indicayorの略で、日本語だと「重要業績評価指標」と訳されます。
一定の期間を決めて、定めた目標の達成度を計測します。
例えば、サイトへのアクセス数の目標を決めて、達成が見込めない場合は対策を講じたりします。

CV(コンバージョン)

Conversion(コンバージョン)の略。
Webサイトの最終成果のことで、何を成果とするかは人それぞれです。
問い合わせ、資料請求、商品の購入など目的によって異なります。

CVR(コンバージョン率)

Conversion Rate(コンバージョンレート)の略。
Webサイトの全体のアクセス・訪問者数のうち、
CV(問い合わせ、会員登録など)に至ったユーザがどのくらいの割合のこと。
インターネット広告やECサイトなどでの運営改善の指標になります。


3. スケジュール編

スケジュール

工数(こうすう)

仕事量を時間換算したときの単位で、作業を終わらせるまでに必要な時間を意味します。
例:「1ページコーディングするのに、工数どのくらいかかりますか?」

人日(にんにち)・人月(にんげつ)

1人が1日(8時間)でできる仕事量のことを「1人日」というように数えます。
半日でできる仕事量なら「0.5人日」と言います。
2人がかりで3か月かかるなら、[ 2人×3か月=6人月 ]のように計算します。
例:「このシステムなら3人日あればできますよ。」

リソース

元々は「資源」という意味ですが、
Web業界だと主にエンジニアやデザイナー個人のスケジュール(人的資源)のことを指します。
例:「B社のプロジェクトのデザインリソース確保しておいてください」

オンスケ

オンスケジュールの略。よく使われます。
「スケジュール通りに進行しています、遅れはないです」って意味です。
例:「A社のプロジェクトってオンスケですか?」

リスケ

リ・スケジュールの略。再度スケジュールを汲みなおすということです。
例:「すみません、B社の訪問リスケになりました。」

あいみつ

「相見積もり」のこと。案件の相談段階で複数社に見積もりを依頼し
条件が良かったところと契約するという行動を指します。
例:「C社の案件、他社とあいみつとっているみたいです。」

コンペ

コンペティションの略で、「競争」「競技会」の意味。
複数の人・会社にデザイン案や設計書をつくってもらい
その中から最も優れた人を選んで依頼する形式のこと。


4. プロジェクト進行編

フェーズ

フェーズ

大きなプロジェクトになると、段階的に区切って進めることがあります。
その各段階・各工程の1つ1つをフェーズと呼びます。
例:「A社の案件、いま第2フェーズまで終わってます。」

ペンディング

「保留」という意味。延期につぐ延期で先延ばしになることも・・・
例:「B社の案件ですが、先方の回答待ちでペンディングになってます。」

ローンチ

「公開」「立ち上げ」など、サービスを開始するという意味です。
Web業界だと、Webサイトを新規公開する場合に使われることが多いです。
例:「C社の案件は今月末にローンチです。」


5. Webサイト編

PC、SP

PC(ピーシー)

Personal Computer、パソコンの略です。

SP(エスピー)

Smart Phone、スマートフォンの略です。
一般的には他業界だと「セールス・プロモーション」の意味で使うことが多いので
クライアントには「スマートフォン」、「スマホ」と伝えたほうが親切ですね。

LP(エルピー)

ランディングページの略。1番最初にユーザが訪問するWebページを指します。
主に1商品の宣伝だったり、短期イベント用の概要ページなど
縦に長い1ページのWebサイトを指すことが多いです。

ECサイト(イーシーサイト)

簡単に言うとネットショップを指します。
商品やサービスをインターネット上で販売する電子商取引のこと。
ECはElectronic Commerce(エレクトロニック・コマース)の略で、Eコマースと呼ばれることもあります。


6. Webデザイン編

ワイヤーフレーム

フォトショ

Adobe Photoshop(アドビ・フォトショップ)のこと。
グラフィックに強く、元々は写真加工をする為のソフトウェアでしたが
現在はWebデザイナーさんがデザイン作成に使用している最もメジャーなソフトです。

イラレ

Adobe Illustrator(アドビ・イラストレーター)の略。
ベクター形式という点と線の集まりで図形を作成するドローソフト。
Photoshopと異なるのは、拡大・縮小してもオブジェクトが粗くならないということ。

Adobe Photoshop、Adobe Illustrator

ワイヤーフレーム

「ワイヤー」は線、「フレーム」は骨組みのこと。単にワイヤーとも呼ばれます。
Webサイトのデザインを作る前の大枠のレイアウト・設計図を指します。
細かい色や装飾をする前の、コンテンツの配置を大まかに決めた図です。

デザインカンプ・デザインラフ

デザインカンプはDesign Comprehensive Layoutの略で、
実制作前にクライアントに提出する「デザイン案・デザイン見本」のこと。
ワイヤーフレームに肉付けをして、完成図のイメージを共有する目的で作成されます。
Webサイトの色や雰囲気の齟齬をなくしてスムーズな制作を促します。


7. システム編

CMS WordPress、MovableType、Joomla!、Concrete5、CS-Cart、EC-cube

DB(ディービー)

Data Base(データベース)のこと。使いやすいように格納・管理されたデータの集まりのことです。
身近な例だと、タウンワークなどの住所録もデータベースと呼べますが
Web業界ではデータベース管理システムで管理されている情報を指します。

CMS(シーエムエス)

Content Management System(コンテンツマネジメントシステム)の略。
Webサイトの管理システム(簡単に言うと管理画面)のことです。
WordPress、MovableType、Joomla!、Concrete5、CS-Cart、EC-cubeなどがあります。

SSL(エスエスエル)

Webサイトの情報を暗号化して送受信する通信手順の一種。
問い合わせフォームや会員制サイトなど
個人情報を入力・表示する必要があるWebサイトに実装されていることが多いです。


8. 関連リンク

知っているWeb業界用語はいくつありましたか?

Webディレクターは全ての面において深く専門知識が必要というよりは
浅く広く、様々な分野に精通する必要がある職種かもしれません。

クライアント、社内の人、デザイナー、エンジニアと
色々な方と関わるので、それぞれ覚えないといけないことは沢山あります。

この記事が少しでも知識面のサポートになれたら嬉しいです。
もっともっと知りたいという方は関連リンクへも行ってみてください。