株式会社ファストコーディングで主にWeb制作会社のお客様を担当しています、長谷川です。
コーディングの外注先を比較するとき、見積もりと納期は分かりやすい判断材料です。一方、納品後の修正や、自社で更新する際の扱いやすさは、発注前には見えにくいものです。
以前の記事では、お客様が安心して任せられる品質について書きました。今回は、外注先の制作方法を、発注する側からどう確認すればよいかを整理します。
「AIを使っています」の先を聞く
AIを使うかどうかだけでは、納品物の品質は判断できません。生成したコードを、誰が、何を基準に確認するのか。問題が見つかった後、どこまで修正して確認するのか。そこまで聞く必要があります。
例えば、共通のヘッダーを直した際に、別ページのスマートフォン表示へ影響が出ることがあります。修正依頼に対応したという報告だけでなく、関連ページも確認したかが大切です。
私がお勧めしたいのは、「ワークフローはありますか」に続けて、具体的な進め方を聞くことです。手順書の有無だけでなく、その手順が案件の中で実行されるかを確認します。
1.最初に何を決めるか

見積もりのページ数が同じでも、共通部品が多いサイトと、ページごとに構成が異なるサイトでは、確認すべき内容が変わります。
発注前には、次の点を確認すると、制作側との認識を合わせやすくなります。
- サイトマップとFigmaを確認し、共通部品と固有部分を整理するか
- PC・SP・タブレットや中間幅の表示方針を決めるか
- フォームのエラー、0件表示など、デザインにない状態を確認するか
例えば、一覧ページに商品がない場合の表示を先に決めておけば、実装担当が推測する余地を減らせます。曖昧な仕様を発注側へ戻せる体制かも、確認したいところです。
2.作る担当と確認する担当をどう分けるか
「人間が確認しています」という説明にも、いろいろな中身があります。実装した本人の確認だけなのか、別の担当者が表示や動作を確認するのか。役割を分けて聞いてみてください。
当社のAI駆動HTMLコーディング代行では、AIが反復実装を進め、コーダーが設計判断や表示調整を担当します。実装担当とは別の専任QCが、合意した端末・ブラウザや検査範囲で確認します。

AIレビューや自動監査も使いますが、人の判断を置き換えるものではありません。見た目の違和感、例外状態、納品してよいかという判断は、工程の中で人が担います。
3.修正後に何を確認して完了とするか

問題を見つける仕組みと、見つけた問題を解消する仕組みは、両方必要です。指摘の一覧があっても、修正後の確認が抜ければ、安心して納品を受けられません。
例えば、共通のカード部品を修正した場合は、その部品を使うページと画面幅への影響を確認します。「修正済み」と「再確認済み」を分けて管理しているかを聞くと、対応の具体性が分かります。
当社では、この工程管理をAIMESで行います。担当、検査結果、差し戻し、修正、再確認、完了条件をつなぎ、必要な確認が終わった成果物を納品へ進めます。ワークフローの考え方を、案件の中で実行するための基盤です。
見積もりは、条件を揃えて比べる
価格だけを比べる前に、含まれる作業を揃えておくことをお勧めします。Figmaの事前確認、JavaScriptやCMSへの組み込み、確認端末、修正範囲、制作環境の引き渡しまで確認すると、見積もりの違いを説明しやすくなります。
当社の標準構成は、Tailwind CSSとEJSによる共通部品管理です。中・大規模サイトを中心に、構成や要件を確認して適した進め方をご案内します。小規模サイトは、通常のコーディング代行で対応できる場合もあります。
既存のCSS規約やCMSの指定がある場合は、最初にお伝えください。案件条件を整理したうえで、対応範囲と見積もりを確認することが大切です。
次の発注で、確認してみてください
外注先を選ぶ際は、次の三つを質問に加えてみてください。
- 実装前に、どの仕様と品質基準を決めるか
- AI、コーダー、検査担当は、それぞれ何を担当するか
- 修正後の影響範囲を確認し、何をもって完了とするか
回答が具体的であれば、発注後の確認や修正の進め方も想像しやすくなります。御社の案件で困りそうな箇所を、一緒に整理できる相手かを見るための質問です。
当社の進め方は、AI駆動HTMLコーディング代行のサービスページでもご案内しています。対象案件や品質確認の範囲については、サイト構成と希望納期を添えてファストコーディングへご相談ください。

